ウェンディーズ再上陸を実現させた比嘉氏(左から2番目)
「この業界でマックはファンダメンタル(根源)で、なければならないブランド。そこに我々は戦いを挑むのではなく、お客様がマック以外でハンバーガーを食べたいと思ったときの“受け皿”になっていきたいと考えています。
そのためには、商品のバリエーションやクオリティーを付加させていくことはもちろん、店舗のイメージや雰囲気、接客サービスも含めて従来のファストフードよりもワンランク上のブランドになれたらいいなと思っています。おかげさまでファーストキッチンには豊富な人材が揃っていますので、スピード経営ができるのも強みです」(紫関氏)
さて、プロの“バーガー社長”がけん引するファーストキッチンとウェンディーズのWブランド戦略。単なる足し算ではなく、「1+1」を3にも4にも躍進させることができるか。その成否によっては、再びハンバーガー業界の勢力地図が塗り替えられる可能性を秘めている。