【ほうれん草&バナナ&アボカド】
ほうれん草、バナナ、アボカドなどに多く含まれる「カリウム」にも、心臓にかかる負荷をやわらげる効能がある。
「摂取したカリウムは血液にのって全身に運ばれ、体内の余分な塩分(ナトリウム)を尿として体外に排出する作用がある。その結果、血圧が下がり心臓の負担が軽くなるのです」(山下医師)
【DHA&EPA 青魚の「脂」の効能】
英・イングランド公衆衛生局は、心臓発作などのリスクを下げ、心臓の健康状態を保つために「魚」と「食物繊維」の摂取を呼びかけている。東京ハートリズムクリニック院長・桑原大志医師が指摘する。
「とくに『青魚』の脂に含まれるオメガ3系脂肪酸の一種、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)には血栓予防や血圧低下など、心臓機能の保護作用がある。心臓手術を行なった患者が、術後にDHA・EPAを摂ったところ、心房細動の発症を抑制したというデータも存在します。
さらに、DHA・EPAと『食物繊維』には、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロール値を下げる効果もあり、まさに“心臓の味方”ともいえる食材です」
「強い心臓」をつくる食生活で、突然やってくる悲劇から逃れる可能性は高まる。
※週刊ポスト2018年10月5日号