「英語にITと授業カリキュラムが増えて、平日に運動会の練習をする時間が全然取れないんです。なので、ダンス種目は私たち教員が見本で踊った動画を保護者のかたにメールで送って、各家庭で練習してもらっています。前日の予行練習の時に初めてみんなで合わせるのですが、まあバラバラですよね。練習不足と言われても正直これが限界なんです」(神奈川県・42才・小学校職員)

…秋空の下、校庭で親子でのびのび、なんて昔の話。珍事件は運動会で起きているのだ。

 そもそも運動会の目的とは〈集団行動をできるようにし、運動に親しむ態度、責任感や連帯感を育て体力の向上につながる活動〉を指す。教育評論家の親野智可等さんは、“重厚長大“な運動会には懐疑的だ。

「学校は今、やるべきことが多くパンク状態で、普通に教科書をこなすのもやっと。運動会に取られる膨大な時間は大きな負担です。正直、組体操や騎馬戦などによって、どれほど子供たちの力が伸びるか、達成感を得られるかというと甚だ疑問です。運動会は親たちのノスタルジーのために行うわけではありません。その必要性やあり方など、抜本的に再考する時期に来ていますね。学校は、もっと子供一人ひとりを伸ばすための時間を大切にしてほしいですね」

※女性セブン2018年10月18日号

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