「痛みがあると運動を敬遠しがちですが、動かずにいると骨や筋肉はますます衰え、悪循環に陥ります。この『ロコモーショントレーニング』は膝や腰に負担をかけずに、それらを支える筋肉を効果的に鍛えられるよう考えられています。受診が必要な疾患以外、慢性的な痛みだけなら、高齢のかたもやってみてください。少し攻めの姿勢で臨むのがおすすめです。もし痛みが増して翌日まで残るようなら、回数を半分に減らす。筋肉がしっかりしてくることで、体の状態が好転することも多いのです」
骨は重みや衝撃などの力学的な負荷をかけると、骨形成が刺激されて強くなる。筋肉が鍛えられて力強く伸縮することで、その筋肉がついている骨に負荷がかかり強くなるという。また強い筋肉に支えられることで関節の痛みが軽減することもあるという。
「今まさに人生100年時代といわれます。中高年はもちろん、高齢者も今からしっかり鍛えて、できるだけ骨折をしないように。また活動的に生活できる体を維持していきましょう」
現在、40・50・55・60・65・70才の女性を対象に、各自治体で骨粗しょう症検診が行われている。詳細については、各自治体、保健センター、保健所などに問い合わせを(実施方法、対象は自治体により異なる)。
※女性セブン2018年10月18日号