芸能

“演歌界のプリンス”氷川きよしが18年トップでいられる理由

”演歌界のプリンス”の人気は永遠!?

“演歌界のプリンス”として、2000年のデビュー以来、第一線を進んできた歌手・氷川きよし(41歳)。現在、明治座で行われている『氷川きよし特別公演』には連日、多くのファンが詰めかけている。この劇場公演を取材したコラムニストのペリー荻野さんが、氷川が活躍を続ける秘密に迫る。

 * * *
 ステージに姿を見せただけで、満員の客席から「キャーッ」と悲鳴のような大歓声があがり、右に動けば右側の観客が、左に動けば左側の観客が大拍手。首をかしげてちらっと流し目ビームを送った途端、目線の先の客席から、ため息のようなどよめきが聞こえる。歌に合わせて客席を埋めたペンライトがキラキラと揺れ動き、合いの手、掛け声もみんなの息がぴったり…。先日、明治座の『氷川きよし特別公演』でひしひしと感じたのは、「これぞスターの王道」という氷川きよしのパワーだった。

 公演は第1部が芝居『母をたずねて珍道中 お役者恋之介旅日記』。旅一座の人気者恋之助(氷川)が、実は笛の名門の息子で、江戸にいる母を訪ねて旅をするというお話。氷川は旅役者の役だけに、花鳥風月柄の華やかな衣装にアイラインもばっちりの花形メイク。恋之介は、みんなに「若様」と呼ばれ、困ったときは、拳をこめかみ辺りに当てて、「えへっ」っとやる…って、こりゃもう江戸時代というより、昭和のアイドルみたいなんですけど!?
 
 公演のあとの囲み取材の際、ベテランの記者の中から「セリフが長くなって…」と感慨深げな声が出た。それはずっと氷川公演を見続けている私も感じたことだった。これまで氷川は舞台公演で「森の石松」「銭形平次」「め組の辰五郎」「ねずみ小僧」など、時代劇の有名人を演じてきたが、その演技は余裕たっぷりとはなかなかいかず、セリフも短め。その分、決めセリフが決まると「よくやった!!」と観客は大喜びしていたのだが、今回は長いセリフもすんなりこなし、山村紅葉、ベンガルらとのやりとりでも笑わせる。かなりアドリブもあるらしい。

 本人は「座長と呼ばれるのは苦手」らしいが、「(座長としては)まだまだだと思う氷川も頑張っている、自分も頑張ろうとお客さんの励みになれれば」と語っていた。セリフだけでなく、舞や立ち回りもある1時間40分の芝居を一気にやり切る姿を見られるのは、劇場公演だけである。

関連記事

トピックス

第1子を出産した真美子さんと大谷(/時事通信フォト)
《母と2人で異国の子育て》真美子さんを支える「幼少期から大好きだったディズニーソング」…セーラームーン並みにテンションがアガる好きな曲「大谷に“布教”したんじゃ?」
NEWSポストセブン
俳優・北村総一朗さん
《今年90歳の『踊る大捜査線』湾岸署署長》俳優・北村総一朗が語った22歳年下夫人への感謝「人生最大の不幸が戦争体験なら、人生最大の幸せは妻と出会ったこと」
NEWSポストセブン
コムズ被告主催のパーティーにはジャスティン・ビーバーも参加していた(Getty Images)
《米セレブの性パーティー“フリーク・オフ”に新展開》“シャスティン・ビーバー被害者説”を関係者が否定、〈まるで40代〉に激変も口を閉ざしていたワケ【ディディ事件】
NEWSポストセブン
漫才賞レース『THE SECOND』で躍動(c)フジテレビ
「お、お、おさむちゃんでーす!」漫才ブームから40年超で再爆発「ザ・ぼんち」の凄さ ノンスタ石田「名前を言っただけで笑いを取れる芸人なんて他にどれだけいます?」
週刊ポスト
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
「よだれを垂らして普通の状態ではなかった」レーサム創業者“薬物漬け性パーティー”が露呈した「緊迫の瞬間」〈田中剛容疑者、奥本美穂容疑者、小西木菜容疑者が逮捕〉
NEWSポストセブン
1泊2日の日程で石川県七尾市と志賀町をご訪問(2025年5月19日、撮影/JMPA)
《1泊2日で石川県へ》愛子さま、被災地ご訪問はパンツルック 「ホワイト」と「ブラック」の使い分けで見せた2つの大人コーデ
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で「虫が大量発生」という新たなトラブルが勃発(写真/読者提供)
《万博で「虫」大量発生…正体は》「キャー!」関西万博に響いた若い女性の悲鳴、専門家が解説する「一度羽化したユスリカの早期駆除は現実的でない」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
《美女をあてがうスカウトの“恐ろしい手練手管”》有名国立大学に通う小西木菜容疑者(21)が“薬物漬けパーティー”に堕ちるまで〈レーサム創業者・田中剛容疑者、奥本美穂容疑者と逮捕〉
NEWSポストセブン
江夏豊氏が認める歴代阪神の名投手は誰か
江夏豊氏が選出する「歴代阪神の名投手10人」 レジェンドから個性派まで…甲子園のヤジに潰されなかった“なにくそという気概”を持った男たち
週刊ポスト
キャンパスライフを楽しむ悠仁さま(時事通信フォト)
悠仁さま、筑波大学で“バドミントンサークルに加入”情報、100人以上所属の大規模なサークルか 「皇室といえばテニス」のイメージが強いなか「異なる競技を自ら選ばれたそうです」と宮内庁担当記者
週刊ポスト
前田健太と早穂夫人(共同通信社)
《私は帰国することになりました》前田健太投手が米国残留を決断…別居中の元女子アナ妻がインスタで明かしていた「夫婦関係」
NEWSポストセブン
子役としても活躍する長男・崇徳くんとの2ショット(事務所提供)
《山田まりやが明かした別居の真相》「紙切れの契約に縛られず、もっと自由でいられるようになるべき」40代で決断した“円満別居”、始めた「シングルマザー支援事業」
NEWSポストセブン