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「太陽の塔は岡本太郎そのもの」と美術史家・山下裕二氏

太陽の塔の胎内にそびえ立つ巨大造形「生命の樹」

 太陽の塔は修復工事を終え、今年3月から内部が一般公開されている。大阪万博が閉幕してから立ち入りが許されなかった塔の内部がお披露目されたことで国内外から見学者が訪れ、公開から半年以上経った今も約2か月待ちの状態が続いている。

 地下展示の世界観を体感する入口のゾーンを抜けると、高さ約41メートルの原寸で再現された《生命の樹》が来場者を出迎える。明治学院大学教授で美術史家の山下裕二氏(日本美術応援団長)が語る。

「内臓である《生命の樹》を取り戻したことで太陽の塔に再び血が通うようになった。階段を上り、ようやく人類まで辿り着くと、人間なんてちっぽけなんだと痛感します。小6だった当時は理解できなかった岡本太郎のメッセージを今なら《生命の樹》から読み取れます」

 1970年当時の生物模型も一部残されており、太陽の塔と共に変わらずそこに存在し続ける。

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