「今季は勝負がかかる9月に北條史也、原口文仁、藤川球児など主力が相次いで戦線離脱。過酷な試合日程に見舞われる不運もあったが、精神論にこだわって過酷な練習で徹底的に選手を追い込む金本野球の限界が見えた一年でもあった。
矢野氏は野村克也氏が阪神の指揮を執った3年間、正捕手としてID野球を骨の髄までたたき込まれた。今も野村氏とは密に連絡を取り合い、采配から選手育成まで監督としてのイロハを教わっている。中日時代の同僚で、研究と分析に長けた“頭脳派”の清水雅治・元楽天コーチを新体制のヘッドコーチとして招聘したのも、その流れからです。矢野政権では金本色は一掃されることになる」
義理を捨てて、冷徹になり切れるか。
※週刊ポスト2018年11月2日号