23区害獣マップ
農作物を荒らすなど、全国各地で被害例が相次いでいるアライグマ。近年は住宅地でも天井裏などで繁殖し、糞害を受ける家が増えている。
都内では2010年に緑が生い繁る皇居敷地内で発見され、2015年には秋葉原にも出没。捕獲しようとした警察官が軽傷を負った。
「野生化した個体と見て間違いないでしょう。アライグマの行動範囲は半径数十キロといわれており、上野公園辺りに生息するものが移動してきた可能性が高い。アライグマには特有のダニがいて、接触すれば皮膚病や狂犬病になる可能性があります」(小堀氏)
◆東大で「ワカケホンセイインコ」
構内に緑が溢れる東工大大岡山キャンパス(目黒区)では、1960年代からワカケホンセイインコが増殖。一時は1800羽もの大群に。だが、2016年頃に突然、姿を消した。
「原因はわかりませんが、営巣する高木を切ったことが関係しているのでは」(東工大・広報課)
しかし、都内からいなくなったわけではなかった。
「高い木を求めて、別の場所に移動しました。最近では文京区・東大で多数観測されています」(里中氏)