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2018.10.31 07:00  NEWSポストセブン

キリンに続きサッポロも本格参戦 スコッチハイボールの魅力

缶のハイボール市場も激戦に

「2014年以降、輸入ウイスキーが顕著に伸長しています。中でもスコッチウイスキーは、国産ウイスキーやバーボンからかなり人気が流入してきており、当社でもチャンスと考えました。ホワイトホースは120年の歴史を持つ商材ですが、ハイボール缶は世界でも初めてとなります」

 ちなみに、スコッチウイスキーの国内販売で首位を走っているのがキリン陣営擁するホワイトホースである。

 もちろん、王者サントリーも大麦麦芽が主原料のスコッチウイスキーで「バランタイン」などを扱っているが、「角ハイボール」など自前の主力ハイボール商品を除けば、トウモロコシが主原料のバーボンウイスキー「ジムビーム」の拡販のほうに力が入っている。ジムビーム社そのものを巨額買収しているのだから、当然だ。アサヒ陣営にも「グレングラント」など輸入スコッチウイスキーはあるものの、これまたグループである、ニッカウヰスキーの商品に軸足がある。

 さて、キリンとサッポロによる“スコッチハイボール争奪戦”の行方はどうなるか──。

 気になったのは、ホワイトホースが、世界で初めて同商品で缶のハイボールを日本で投入したのに対し、サッポロのデュワーズには缶商品がないこと。もちろん、炭酸水とのセット商品などはあるが、小売店の店頭でハイボール缶の商品を見慣れた消費者には、缶のほうが手軽に手に取りやすい。この点について、サッポロはこう説明する。

「(飲食店向けの)樽詰めの販売の状況を見守りながら、(缶商品についても)つぶさに考えていきたい」(前田章子・バカルディジャパン社長)

「スコッチでナンバーワンを目指す過程で、いまのラインナップにはないものを増やすことは、1つの考え方としてはある。そのあたりは(バカルディ社の)グローバル戦略の考え方と合わせながら進めていきたい」(前出・宮石氏)

 キリンの場合、ディアジオ社と合弁で、2009年に日本でのマーケティング合弁会社、キリン・ディアジオ(キリン49%、ディアジオ51%)を設立しており、日本でハイボール缶を出すにあたって、ディアジオ本社に交渉しやすかったかもしれない。

 一方のバカルディジャパンはバカルディ本社の100%子会社で、業務提携先のサッポロと一緒に缶の商品化を訴えるには、まずは飲食店向け商品で大きな結果を出す必要がある、ということなのだろう。

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