ボックスは1番人気から5番人気までの5頭ボックスを100円ずつ。流しに関しては1番人気から2~11番人気を100円ずつ買うAパターンと、1番人気から2~6番人気を200円ずつ買うBパターン。
的中数からいえば、上位人気5頭ボックスはおよそ3分の2、流しも半数が的中。この3つのパターンで買えば、少なくとも2回に1回は「当たった!」となる。しかし残念ながら収支はどれも赤字。この開催では流しのBパターンの回収率が一番高かったが、それでも80%に達していない。
日によっては収支がプラスの日もある。9月8日の中山初日は第8レースが1番人気と11番人気(馬連1万960円)、第1レースと第7レースが1番人気と6番人気で決着したこともあり、流しのAパターンでは回収率が180%近くになった。ボックスでも9月29日の阪神8日目は1番人気が2勝2着1回だけで、2~5番人気で決着したレースが6戦もあり、140%を超える回収率だった。
なお、この日連対した1番人気馬の最終オッズはそれぞれ1・2、2・4、2・3倍だったが、連対しなかったうち7頭のオッズは2.9倍以上。リーディング上位騎手に引っ張られた可能性がある“危険な人気馬”だったのかもしれない。
いずれにしろ投資額の2倍にも届かないのでは、「大儲け!」とはいい難い。当然のことだが機械的に人気馬中心で買っていては儲からない。
買い目を絞ってボックス買いを1番人気~4番人気、流しを1番人気から2~7番人気(Cパターン)をそれぞれ100円ずつ、1番人気から2~4番人気を200円ずつ(Dパターン)買っても黒字にはならなかったが、Dパターンの回収率は90%を超えた。
人気馬同士の組み合わせの時は点数を絞る必要があるということ。「とりあえず当てたい」という気持ちを抑えることが回収率のアップにつながる。
※週刊ポスト2018年11月9日号