ビジネス

日本一の大富豪・孫正義氏 行動原理は「とにかく1番」

孫氏が尊敬するスティーブ・ジョブズ氏もまた仕事以外に趣味がない男だった(共同通信社)

 日本で1番の大富豪である孫正義氏(61才)。ソフトバンクグループの創業者として一代で巨万の富を築いた“究極の成り上がり”だけに、自宅は超豪華だ。

「港区にある約915坪の自宅の評価額は約64億円で、ほかに地下4階、地上2階の豪邸も所有しています。アメリカ・シリコンバレーでも指折りの高級住宅地、ウッドサイドにある約108億円の豪邸も購入しました」(全国紙経済部記者)

 孫氏の行動原理は、「とにかく1番になること」。

「孫さんが口酸っぱく言うのは、『圧倒的なナンバーワンになれ』ということ。部下にはとにかく1番になることを命じます。かつてソフトバンクのCMにSMAPを起用したのも、彼らが芸能界のナンバーワンだったから。孫さんは普通のお金持ちと違って、車や酒、女性などには全く興味を持ちません。1番になるために、わき目もふらず邁進するんです」(全国紙経済部記者)

 そんな孫氏の性格が如実に表れたのは、2011年の東日本大震災の時だった。

「震災から1か月たたないうちに、個人として100億円の寄付を表明しました。これも彼の“1番志向”がなせるわざでした」(同前)

 巨額の寄付について、『お金持ちの行動学』(宝島社)の著者で京都女子大学客員教授の橘木俊詔さんは、「日本の大金持ちとしては異例の行動」と話す。

「富裕層の寄付が文化になっているアメリカと違い、日本では“寄付をするのは儲けている大企業の役割”との意識が根強い。孫氏のように個人で巨額の寄付をすることは極めて珍しいことです」

 仕事一筋で突っ走る孫氏の唯一の趣味とされるのがゴルフ。自宅の地下室には世界10大ゴルフ場のシミュレーションプログラムが入った個人練習場がある。これもビジネスチャンスのためという。

「何人かでラウンドするゴルフは、お金持ちにとって絶好の社交の場です。実際、孫氏の自宅の練習場を訪れたマイクロソフトのビル・ゲイツ氏は、シミュレーションを大いに気に入って自分も導入したそうです」(橘木さん)

 ストイックなまでに実利を優先できるのが、新富裕層の条件なのかもしれない。

■孫正義(そん・まさよし)/ソフトバンクグループ株式会社代表取締役社長
1957年佐賀県生まれ。カリフォルニア大学バークレー校卒業。1981年に株式会社日本ソフトバンク(現:ソフトバンクグループ株式会社)を設立。2005年に福岡ソフトバンクホークス株式会社を子会社化し、プロ野球に進出。2006年にボーダフォン株式会社(現:ソフトバンクモバイル株式会社)を買収、モバイル通信分野に進出。妻との間に2人の娘がいる。日本での住まいは東京・港区の一戸建て。シリコンバレーの高級住宅地ウッドサイドにも108億円の豪邸を所有する。

※女性セブン2018年11月15日号

関連記事

トピックス

国内ミュージカル単独主演記録を樹立した堂本光一(撮影/浅野剛)
《思い残すことは何もない》堂本光一『Endless SHOCK』大千秋楽、清々しい笑顔で本音を吐露「究極体を演じるというのは、つらい25年でした」
女性セブン
地元で愛されるスーパーマーケットが被害に(左:『株式会社伊徳』公式Xより。右:時事通信フォト)
《秋田スーパー・クマ立てこもり》駆除へのクレーム電話が殺到するなかで店舗が“お詫び投稿“ 県内外から「謝らないで!」「きりたんぽ買いました」の声
NEWSポストセブン
自宅マンションの火災で家族を失った猪口邦子議員(時事通信フォト)
猪口邦子議員、自宅マンション火災で夫と長女が死亡 「政界はジャングルですが、家庭は温かい草原なんです…」幸せな日常を一瞬にして奪った猛火
女性セブン
“アメリカのお騒がせセレブ”として有名なタレントで実業家のキム・カーダシアン(本人のインスタグラムより)
《頭隠して尻隠さずなハイレグ姿》カニエ・ウェストの元妻(44)と現妻(29)が“ほぼ丸出しファッション”対決か
NEWSポストセブン
クマによる被害
《秋田スーパー・クマの立てこもり》市には119件の電話とメールが殺到「半数が苦情、残りは感謝の声」秋田県猟友会の会長が明かした県警と市の「苦情」対策
NEWSポストセブン
サガミオリジナル16代目宣伝大使に就任したグラビアアイドルの鈴木聖
《サガミPR大使に就任》“バトル漫画ボディ”のグラドル・鈴木聖「同年代や私より若い人たちにも必要性を発信していきたい」
NEWSポストセブン
窮地に立たされている藤原紀香と夫の片岡愛之助
【SNSに「試練は人を強くする」と投稿】藤原紀香、夫・片岡愛之助が稽古中に重傷 窮地を支える“9年目の梨園の妻”の心強さ
女性セブン
阪神残留を決めた大山
《巨人行ったらお前の実家が無くなると思えよ》阪神・大山悠輔のFAめぐり脅迫まがいの投稿も…そば店を営む実父が明かした「ファンとのやりとり」
11月に不倫が報じられ、役職停止となった国民民主党の玉木雄一郎代表、相手のタレントは小泉みゆき(左・時事通信フォト、右・ブログより)
《国民・玉木代表が役職停止処分》お相手の元グラドル・小泉みゆき「連絡は取れているんですが…」観光大使つとめる高松市が答えた“意外な現状”
NEWSポストセブン
アメリカの実業家主催のパーティーに参加された三笠宮瑶子さま。写っている写真が物議を醸している(時事通信フォト)
【米実業家が「インスタ投稿」を削除】三笠宮瑶子さまに海外メーカーのサングラス“アンバサダー就任”騒動 宮内庁は「御就任されているとは承知していない」
NEWSポストセブン
「ホワイトハウス表敬訪問」問題で悩まされる大谷翔平(写真/AFLO)
大谷翔平を悩ます、優勝チームの「ホワイトハウス表敬訪問」問題 トランプ氏と対面となれば辞退する同僚が続出か 外交問題に発展する最悪シナリオも
女性セブン
2025年にはデビュー40周年を控える磯野貴理子
《1円玉の小銭持ち歩く磯野貴理子》24歳年下元夫と暮らした「愛の巣」に今もこだわる理由、還暦直前に超高級マンションのローンを完済「いまは仕事もマイペースで幸せです」
NEWSポストセブン