その最大の密輸国が中国とベトナムだ。とくに、中国ではセンザンコウのウロコは伝統的な漢方薬の原料となっており、血行を活発化するなどの効用があると信じられている。また、肉も柔らかくて美味なことから、珍重されている。
広州密輸摘発チームの鄭軍・副主任は同紙の取材に対して「中国で4カ月間位7トンものセンザンコウのウロコが摘発されるのは初めてだ。センザンコウは絶滅危惧種であり、このままだと、本当に絶滅してしまうのではないか。それを防ぐには乱獲が野放しになっている、アフリカでの取り締まり強化が望まれる」と強調している。