〈SMとの出会いは運命だと思いました〉──10月に発売されたエッセイ『変態紳士』(ぶんか社刊)で、俳優・高嶋政宏(53)が「SM好き」を公言して波紋を呼んでいる。高嶋に「SMの極意」を聞いた。
──高嶋さんもかつては「SM=マニアックな嗜好」というイメージがあったそうです。なぜ覆ったのですか。
「そんな大それた感じはありません。最初にお店にひとりで訪れた瞬間の、『あ?ここにいる人達は自分も含め同じ変態なんだ』という安堵感。そして、初めてショウを観た時の、『これだ!!』感。すべての人たちに、妙な特別感は捨ててもらいたいですね」
──エッセイでは「Sはサービスのエス」と強調されていました。
「だって考えてみてください。簡単に言えば、Mがどうやったら気持ち良くなるかを考えてプレイするんですよ。サービス以外の何があるんですか」
──SMのパートナーや同志を見つけたい場合、どうするのがスマートでしょうか。
「本物の方々が集まるところに行くのが手っ取り早いですが、それはちょっとという方には、とにかく飲み会でも何でも下ネタ言って、その時の引き具合と食いつき具合。にらまれたり怒り出す人がいなければ、軽くSMの話を織り交ぜて下ネタ。あとはリアクションを待ちます。
ノリのいい人は『今度連れて行ってください!』になるし、一見引いたように見えても、あとからメッセージが個人的に来るかもしれない。本当に心の底からSMネタが嫌な場合は、2度とそういう話しないでください、と相手から言ってきますんで心置きなく喋りましょう。ただ最近、ハラスメント全盛なので訴えられるかは自己責任で」