◆家計簿の根本的な重要性は、●の●●だった!
ふくだ:はい。でも、家計簿をつけていると、本当に一日使わなくて、「今日、ゼロ円」っていう日があると、めっちゃテンションが上がるじゃないですか! よっしゃ、今日、使わなかった、みたいな(笑)。そういうことで毎日のつらさを乗り越えることもできるんですよね。割と、しんどかったけど、バイト先のまかないだったりとか、廃棄だったりとかをもらって節約したりとか、そういうことでマメに頑張っていましたね。
細野:でも、そのくらい超堅実に管理していけば、だんだんお金にも余裕はできてきませんか?
ふくだ:そうなんです、大学4年のときは、もう授業とかも大丈夫になったので、必死にバイトをして、月々5万円の貯金していくことにしたんです。
細野:へ~、すごく現実的ですね。でも、時給650円だと結構、5万円は大変かもしれないですね。
ふくだ:最初の小さなコンビニはつぶれてしまったので、いくつか掛け持ちで頑張りました。そして、大学を卒業する段階では、60万円を貯めたんです。
細野:お、目標が達成できたんですね。
ふくだ:はい、それでやっと東京に引っ越しができたんです!
細野:あ、なるほど、その夢の実現のための貯金だったんですね! 『家計ノート』の読者の手紙に「家計ノートをつけるようになって家を買いました!」というのがありました。それまではマイホームなんて夢のまた夢だと思っていたんだそうです。確かに家は「一生で一番高い買い物」になる場合が多いですからね。でも、その人は、実際に家計を把握するようになってから、だんだん家計の実態が明らかになってきて、このペースでいけば私たちの家族でも家を買える、と気付けたんです。
ふくだ:その話、すごく分かります。家計簿って目標達成のためでもあるのですが、夢の実現への道具なんですよね。
細野:それは本当にそうだと思いますね。高額な何かを欲しい時に、何となく買ってしまうのと、自分で計画的にお金を貯めて余裕を持って買うのとでは、全く生活や人生の満足感が変わってきますからね。
ふくだ:自分の経験を踏まえて、息子もしっかりした金銭感覚に育てたいです(笑)。
※女性セブン2018年11月29日・12月6日号