海外の大学入試が完全に実力勝負であり、どこの大学を出たか、その名前によってヒエラルキーが決まる“学校歴”の格差がないという点も今の若者に評判がいい。

「折しも東京医科大の入試で“女子切り”が発覚するなど、日本の医学部入試は不公平であることに学生は気づきました。それならば実力勝負ができて、女性の医師も多い東欧に渡って医師を目指そうという若者は、今後さらに増えるはずです」(上さん)

 医学部に限った話ではない。

 近著に『0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書』(小学館)があり、大学准教授、メディアアーティストなど多方面で活躍する落合陽一さん(31才)も「この先、日本の学歴社会は崩壊する」と予言する。

「日本では、最も難しい入学試験を突破した東大卒の人が、学歴のヒエラルキーにおいてトップに立つイメージがありますが、国際的には東大の学士卒の人よりも明治大学卒で博士号を取得している人の方が国際社会での研究ブランディング的には評価されます。

 学歴的には最終学歴が高い後者の方が上なのは当然のことでしょう。これまで日本では勘違いされがちでしたが、最近の風潮を見ても、こうした誤解はおそらくこの十数年に是正されると思います」

※女性セブン2018年12月20日号

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