芸能

ジブリ鈴木P「高畑勲さんは今も僕に取り憑いて生きている」

高畑さんは4月5日に亡くなった(写真:AP/アフロ)

 世界中から高く評価される良質なアニメーション映画を長年にわたって送り出してきた、スタジオジブリの設立メンバーでもあるアニメーション映画監督の高畑勲さんの訃報が2018年4月にもたらされた。享年82。

 1959年に東映動画(現・東映アニメーション)に入社。テレビシリーズ『狼少年ケン』(NETテレビ・現テレビ朝日)で初演出。同社を退社後、1974年『アルプスの少女ハイジ』や1979年『赤毛のアン』(いずれもフジテレビ系)など、数々の名作アニメを演出・監督した。

 1985年にスタジオジブリの設立に参加。2013年に『かぐや姫の物語』を公開。短編映画の制作に意欲を見せていたが、4月5日、肺がんのため都内の病院で亡くなった。長年、苦楽を共にしたスタジオジブリ代表取締役プロデューサーの鈴木敏夫氏が、高畑さんの思い出を語った。

「高畑さんは今もそこら辺にいて、僕に取り憑いて生き続けている。監督とプロデューサーの関係は緊張の連続で、破天荒だったから随分悩まされたけど、あらゆる影響を受けた。

 おもしろい人だったよ。宮崎駿の新作を製作中だけど、いつも見られているようで気になる。僕と宮崎駿が作品を作っている間は成仏してくれないのだろうか。恥ずかしくない作品を作りますから、高畑さん、早くあの世に逝ってください。合掌」

※週刊ポスト2018年12月21日号

関連記事

トピックス

グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
一般家庭の洗濯物を勝手に撮影しSNSにアップする事例が散見されている(画像はイメージです)
干してある下着を勝手に撮影するSNSアカウントに批判殺到…弁護士は「プライバシー権侵害となる可能性」と指摘
NEWSポストセブン
亡くなった米ポルノ女優カイリー・ペイジさん(インスタグラムより)
《米ネトフリ出演女優に薬物死報道》部屋にはフェンタニル、麻薬の器具、複数男性との行為写真…相次ぐ悲報に批判高まる〈地球上で最悪の物質〉〈毎日200人超の米国人が命を落とす〉
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
民放ドラマ初主演の俳優・磯村勇斗
《ムッチ先輩から1年》磯村勇斗が32歳の今「民放ドラマ初主演」の理由 “特撮ヒーロー出身のイケメン俳優”から脱却も
NEWSポストセブン
松竹芸能所属時のよゐこ宣材写真(事務所HPより)
《「よゐこ」の現在》濱口優は独立後『ノンストップ!』レギュラー終了でYouTubeにシフト…事務所残留の有野晋哉は地上波で新番組スタート
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン