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中国でアフリカ豚コレラ拡大 食べ残しからも感染か

 中国農業省牧獣医局の馮忠武・副局長は「中国の養豚場ではレストランや、学校・企業などの食堂から出る食べ残しを豚の餌として利用していることが、アフリカ豚コレラの感染拡大源の一つだ」と指摘している。つまり、人間の食べ物や食品に豚コレラのウイルスが潜んでいると示唆している。

 これに関連して、中国動物衛生・流行病学センターの黄保続・副主任は「国内のアフリカ豚コレラの感染拡大の主要ルートは3つある。食べ残しによる感染は全体の34%を占める。地域間の豚・豚肉の輸送による感染は19%、人間および運送車両によるウイルスの伝播は46%だ」と指摘している。

 ちなみに、2016年末現在の世界全体の豚の飼育頭数は約9億4000万頭で、中国だけでそのほぼ半分の約4億5000万頭が飼育されている。中国は「豚大国」といえるだけに、このまま豚コレラの感染が拡大すれば、世界の豚肉市場にも極めて大きな影響を及ぼすことが予想される。

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