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中国でアフリカ豚コレラ拡大 食べ残しからも感染か

世界の豚肉市場に影響も

 中国では今年11月末現在、アフリカ豚コレラに感染する豚が急増、首都・北京にも波及しており、中国全土32省・自治区・直轄市のうち20の省などに感染が拡大していることが分かった。中国農業省は「今後も感染数は拡大するとみられるが、早期発見は難しい」と述べるなど、悲観的な見方を明らかにした。

 豚コレラの拡大によって、中国の民間航空会社「厦門(アモイ)航空」は12月、中国の航空会社としては初めて、全便の機内食に豚肉や豚肉の加工品を使わないことを決定しており、豚コレラ拡大の影響は徐々に広がっている。中国国営新華社通信など中国メディアが報じた。

 アフリカ豚コレラは豚やイノシシが感染する伝染病で、感染すると出血熱を発して暴れ、最終的には死に至るという。人には感染しないとされるが、治療薬はいまだに開発されておらず、殺処分するしか解決方法はない。

 中国農業省によると、中国では8月初旬に東北部の遼寧省でアフリカ豚コレラに感染した豚が発見され2万4000頭が殺処分。その後も拡大し続け、11月末現在、豚コレラは国内では73例が報告され、計60万頭以上の豚が殺処分されている。

 国際連合食糧農業機関(FAO)のファン・ルブロス主席獣医官は「アフリカ豚コレラの感染のスピードは非常に速く、生肉のほか、加工された豚肉からのウイルスからでも感染する」と発表。

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