スポーツ

吉田輝星vs根尾昴 高卒大物新人の商品価値はどっちが高い?

中日ドラフト1位の根尾昂(時事通信フォト)

 日本ハムのドラ1・吉田輝星(17)と、4球団競合の末に中日入りが決まった根尾昂(18)。どちらも高校球界のスターだが、今のところ“外れ1位”の吉田のほうが、スポーツ紙の1面を飾る回数など「話題性」では根尾を圧倒している。

 関西大学の宮本勝浩・名誉教授は、「吉田選手のプロ入りの経済効果は30億3700万円になると試算しています。観客動員、グッズ売り上げ増、関係各所への波及効果も大きいと考えられます」と話す。

 実際、“吉田特需”で1月の鎌ヶ谷スタジアムでの新人選手の歓迎式典の入場チケット2000枚は10分で売り切れとなった。

 一方の根尾については、「岐阜出身だけに、親会社の中日新聞は喜んでいます。根尾を1面にすれば中京地区でのスポーツ紙の売り上げが伸びる」(中日新聞関係者)というが、まだ“地域限定効果”のよう。

 プロ入り後も吉田の人気が勝るのか。前出・宮本名誉教授はこうも話す。

「吉田選手の試算は開幕一軍で、10勝前後あげる前提での数字です。ハンカチ王子(斎藤佑樹)の時は入団効果試算がドラフト直後に約52億円だったところ、シーズン後の推定額は30億円台に落ち込みました」

 20億円の“捕らぬ狸の皮算用”を生んだ「先輩」とは違う活躍を期待したい。

※週刊ポスト2019年1月11日号

関連記事

トピックス

愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
岡田監督
【記事から消えた「お~ん」】阪神・岡田監督が囲み取材再開も、記者の“録音自粛”で「そらそうよ」や関西弁など各紙共通の表現が消滅
NEWSポストセブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
イメージカット
「有名人なりすまし広告」の類に“騙されやすい度”をチェックしてみよう
NEWSポストセブン
不倫騒動や事務所からの独立で世間の話題となった広末涼子(時事通信フォト)
《「子供たちのために…」に批判の声》広末涼子、復帰するも立ちはだかる「壁」 ”完全復活”のために今からでも遅くない「記者会見」を開く必要性
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン