昨年末に稽古を再開した時は、同部屋の大関・高安に三番稽古で勝ち越したことも話題となったが、「こんな状況だから高安だって兄弟子にケガさせられないと気遣って当然」(同前)で、周囲がこぞって“サポート”に回っているのだ。
先場所は初日から4連敗で休場に追い込まれているだけに、カギは序盤となる。
「審判部も序盤の対戦相手は慎重に決めるだろう。審判部長は二所ノ関一門の阿武松親方(元関脇・益荒雄)。他の親方衆も和製横綱の延命を望んでいる」(同前)
ただ、“今場所の主役”である稀勢の里には、懸賞が集中するのは必至。「誰に対しても手加減なしの若手ガチンコ力士たちは、スポーツ紙の一面を狙っていつも以上に目の色を変えて向かってくる」(同前)という見方もある。
土俵際の稀勢の里は綱を張り続けられるのか、運命の初場所が幕を開ける。
※週刊ポスト2019年1月18・25日号