スポーツ
2019.01.24 07:00 週刊ポスト
稀勢の里に立ちはだかった「貴の幻影」と「ガチンコ遺伝子」

最後まで左腕の負傷が尾を引いた(時事通信フォト)
「8場所連続休場」や「8連敗」など痛々しい記憶を残して土俵を去らねばならなかった横綱・稀勢の里。休場が続く稀勢の里は、元横綱・貴乃花と比較されることが多かった。
貴乃花は、2001年5月場所で右膝の大ケガを負いながら、横綱・武蔵丸を破って22回目の優勝。しかしそこから7場所連続で全休した。それが、稀勢の里にとっては“前例”となった。
「休場から復帰した場所で、貴乃花が12勝3敗の成績を残したこともあり、稀勢の里にも“きっと復活できる”という空気ができてしまった。
ですが、2人の事情は違う。ずっと全休だった貴乃花に対し、稀勢の里は2017年11月場所で5つ、翌年1月場所で3つと、金星配給マシーンと化して途中休場することを繰り返した。フランスで手術し、懸命にリハビリに専念した貴乃花とは、本来同列に語れるものではなかった。おそらく本人がいちばんよくわかっていただろう。それもまた重圧になったはずだ」(若手親方)
また、所属先・田子ノ浦部屋はかつての鳴戸親方(元横綱・隆の里、故人)の遺訓を継ぐ“変人部屋”で知られている。
「隆の里は、仲良くすると真剣勝負ができないとして、一門内の出稽古も禁じていた。その“孤高の部屋”で稀勢の里や大関・高安が育った。ただ、それでは周囲の部屋も反発し、相手も力を入れて本気で来る。当然徹底マークを受けるし、故障のリスクも上がる」(同前)
先代の親方から受け継いだガチンコの遺伝子。それが横綱の寿命を縮める一因となったのかもしれない。
※週刊ポスト2019年2月1日号
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