●子どもの受験が不本意な結果に終わった親に「言ってはいけないひと言」
ピリピリしているのはもちろん、本人以上に落ち込んでいる場合もあります。安易な慰めや励ましの危険性を自覚しておきましょう。
・危険度50%「(第2志望の)○○だったら十分じゃないですか」
相手もきっと、そう思おうとしてはいるでしょう。ただ、他人から言われると「しょせんお前んちの子どもはその程度だ」というニュアンスに聞こえるかも。まして、こっちがその○○よりも難しい学校を出ている場合は、絶対に言ってはいけません。
・危険度70%「学校なんてどこだって同じですよ」
まったくその通りなんですけど、相手はこの世の終わりぐらいの絶望的な気持ちになっています。「人ごとだと思って気軽に言うな!」と激しく腹を立てるでしょう。ま、それもそのとおりなんですけど。「人生はこれからですよ」も、同じように危険です。
・危険度95%「あんなに頑張っていたのに、どうしてでしょうね」
つらいであろう相手の気持ちに寄り添おうとして、ついこう言ってしまうこともありますが、間違いなく逆効果。それがわかれば苦労しないし、聞きようによっては「お前んちの子は、よっぽどボンクラなんだな」という意味になってしまいます。
ご紹介した中には、同じ理由で、自分の子どもや親戚の子どもに対して「言ってはいけないひと言」もたくさんあります。ご参考になさってください。
大人危うきに近寄らず。いい結果だった場合は「おめでとうございます! よかったですね!」、不本意な結果だった場合は「そうですか、残念でしたね」とだけ言っておくのが、大人の用心深さであり、相手としても結果的にもっともありがたい対応です。
自慢なり愚痴なり、言いたいことがあったら相手のほうから言い出すでしょう。その場合も、余計なことは言わずに素直にうなづいておくのがベスト。「どうでもいいよ」という本音さえ隠しておけば大丈夫です。こういうことはお互い様。きっと自分だって、相手にとっては「どうでもいい話」を日頃さんざんしているはずです。