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歴史学者・本郷和人氏が考える新元号「愛鳳」の理由

歴史学者の本郷和人氏

 改元の1か月前となる4月1日、新元号が発表される。巷では次の元号を予想するアンケートが行なわれ、老若男女の関心を集めている。そこで本誌・週刊ポストは元号の専門家や平成に関わりの強い著名人に新元号を“予言”してもらった。『東大教授が教えるやばい日本史』などベストセラーを連発する歴史学者の本郷和人氏(東京大学史料編纂所教授)は、新元号に平和への期待を込める。

「古くから元号は中国の典籍を根拠としています。たとえば『平成』は、『史記』五帝本紀の『内平外成』、および『書経』大禹謨の『地平天成』が由来。しかしこれからの時代、中国古典にこだわる必要があるのかどうか。歴史の知識を踏まえつつ、現代的な要素も取り入れるべきではないか。そう考え、私は『愛鳳(あいほう)』を提案します。

 元号や皇室の方々のお名前には『仁』という字がよく使われます。これは他を思いやり、慈しむ心という意味ですが、現代では『愛』のほうが同様の意味で広く使われている。

 また戦国時代の軍師・竹中半兵衛は、花押に『千年おおとり(=鳳凰)』という言葉を用いました。鳳凰は平和の象徴とされる霊獣です。この2つを組み合わせて、平和で穏やかな時代を祈念したいと思います」

●本郷和人/1960年東京都生まれ。東京大学史料編纂所教授。歴史学者。

※週刊ポスト2019年2月15・22日号

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