「牛乳に溶かすタイプのカルシウム配合サプリに加え、成長ホルモンを促すという商品を毎日のませています。私も夫も背が低いことがコンプレックス。ずっと『男の子が生まれたら牛乳をたくさん飲ませ、スポーツをさせよう』と思っていました。だって、やっぱり男性は背が高くてたくましい方がカッコイイじゃないですか。今や息子の身長は学校でも後ろの方なので、ある程度効果はあるのかなと思って継続しています」
静岡県に住むパート主婦の菊池麻美さん(42才)は、小学4年生の息子がなかなか机に向かわないことに悩む。
「集中力がなく、塾に行かせても成績が伸びずに困っていたんです。そんなとき、近所のドラッグストアで『勉強中のお子様をサポート』と書かれたグミサプリが売られているのを見つけました。効果のほどはハッキリしませんが、机に向かう時間が増えたと喜んでいたところです。
でも先日買い足しに行ったら、売り切れていて焦りました。受験シーズンでみんなが飛びついたんでしょうか。ほかの子もこれで机に向かっているのかと思うと、いてもたってもいられず、ネットで大量買いしてしまいました」
そのように、“あって安心”という気持ちから、“なくては不安”という思いに変化する親もいるようだ。埼玉県に住む主婦の中島優子さん(49才)の目的は明快だ。
「わが家は、私と夫が市民ランナーで、小学5年生の息子は強豪のサッカー少年団のレギュラーというスポーツ一家。スポーツ生理学の本で勉強したところ、激しい練習のあとの栄養補給こそ重要だということがわかり、息子にはジュニアプロテインをのませています。おかげで母親の私から見ても筋肉質のいい体になってきましたよ(笑い)」
中島さんによると、息子のチームメートの多くが練習後にはシェーカーを振り、プロテインをのんでいるそうだ。もはや現代っ子には当たり前の光景というわけか。
都内で中学受験対策塾の講師として働く永山大輔さん(45才・仮名)もその様子を語る。
「塾では夕食や夜食をとる子供が多いのですが、食べ終わったあと、じゃらじゃらと音を立ててサプリケースを取り出し、複数のサプリをのむ子が何人もいるんですよね。自分が小学生の頃を考えると、隔世の感があります」
※女性セブン2019年2月21日号