吉村さんのような考えは、アメリカではすでに主流になりつつあるという。
「アメリカでは、子供用サプリがドラッグストアの一棚を占めるほど多彩にそろっています。ワーキングスタイルの変化によって高学歴の女性がバリバリ働くようになって、今やパパよりママの方が高収入で忙しい人も多い。そのママ世代もサプリをのんで育ったので、わが子にも躊躇なく与えられるんです。日本も今後は同じようになっていくのではないでしょうか」(吉村さん)
日本でも、数年前までは子供の教育に莫大なお金を注げる富裕層や、教育への“意識が高い”タイプの親だけが利用していた子供用サプリだったが、最近は一般の家庭にも浸透している。
横浜市に住む主婦の福田紀子さんはつぶやく。
「現代は、子供のために親ができることがあまりにも多すぎる。子供の欠点は、すべて親の“自己責任”になってしまう。病気になれば祖父母から叱られ、背が伸び悩めば『なんで対策をとらなかったのか』と将来本人から恨まれることにもなりかねないと恐れています」
この時世の流れはさらに加速するのだろうか。
※女性セブン2019年2月21日号