◆神様がいるとしたら、秀樹のこと
家族とともに野口が感謝を捧げるのは、昨年5月に急性心不全で亡くなった親友、西城秀樹さん(享年63)だ。
「五郎さんが例年より早めに人間ドックを受診したのは、昨年、秀樹さんの死を目の当たりにして、より一層健康に対する意識が増したことも影響しています。内視鏡手術をする際、執刀医は“こんなに早い状態で見つかるなんて、野口さんには神様がついている”と言いましたが、五郎さんは“神様がいるとしたら、秀樹のことだよ”と思ったそうです」(芸能関係者)
西城さんと野口、郷ひろみ(63才)の3人は「新御三家」として日本の音楽シーンをリードした。なかでも野口と西城さんは、2002年にそれぞれの第1子が2日違いで生まれたこともあり、家族ぐるみのつきあいをしていた。
西城さんが脳梗塞を発症すると野口は闘病生活に寄り添い、亡くなった後は、何度も西城さんの自宅に足を運んで亡骸に語りかけた。
昨年5月26日、東京・青山葬儀所で開かれた西城さんの告別式。野口は真っ赤に泣きはらした目で、何度も言葉を詰まらせながら、こんな弔辞を読んだ。
「ぼくもひろみも秀樹の代わりになれないけど、まだしばらくはお前の分もがんばって歌うからね」
その「約束」を果たすべく、野口は食道がん手術に臨んだ。無事に手術が終わった後、西城さんの妻・美紀さんが野口を見舞ったという。
「その時、五郎さんは美紀さんに“いつもより早く人間ドックを受けたのは、秀樹が天国から『早く受けろ』と言ってくれたからです”と告げました。さらに、“秀樹が助けてくれたんだ。秀樹が『頼むよ、まだお前はがんばってくれ』と言ってくれている気がするんだ”と美紀さんに話したそうです」(前出・芸能関係者)
※女性セブン2019年3月7日号