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2019.03.02 07:00  週刊ポスト

立川志の輔 会場の空間を活かす共演者や構成・演出

志の輔の魅力を落語通が語る

 音楽誌『BURRN!』編集長の広瀬和生氏は、1970年代からの落語ファンで、ほぼ毎日ナマの高座に接している。広瀬氏の週刊ポスト連載「落語の目利き」より、演じる「空間」を大事にする落語家、立川志の輔についてお届けする。

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 立川志の輔は、落語を演じる「空間」を大事にする落語家だ。

 志の輔にとっての「空間」とは、立地条件や共演者も含んだ「ライヴのあり方」を意味する。青山・草月ホール(1994~1998年)や赤坂・サントリーホール(1999~2004年)の会ではミュージシャンが出演していたし、新宿明治安田生命ホールでの「志の輔らくご 21世紀は21日」(2001~2009年)ではロビーゲストや、松元ヒロのパントマイム・ニュースがあった。

 本多劇場で1997年から始めた「志の輔らくご in 下北沢」はもともと落語と一人芝居で構成され、2005年には文楽とのコラボも行なわれた。『牡丹灯籠』は2006年からのことだ。2009年からの赤坂ACTシアター公演では2012年以降「前半で『忠臣蔵』全段を解説し、後半は落語『中村仲蔵』を演じる」のが恒例となっている。

 2013年にEXシアター六本木でこけら落とし公演を行なった志の輔は「音響面で落語に不向き」と判断、以来遠ざかっていたが、会場側が問題を解決して志の輔を納得させ、「年末に『歓喜の歌』を聴く会」としての「志の輔らくご in EX」が2016年より3年連続で開催された。

 そして志の輔はこのところ銀座の観世能楽堂でも独演会を開いている。2015年まで渋谷区松濤にあった能楽堂の舞台が銀座に移設されたのは2017年のことで、同年6月に志の輔は3日間の開幕記念独演会を行ない、昨年と今年は1月に「志の輔らくごGINZA MODE」が12日間の正月興行として開催された。

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