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タブレットで国際交流、チャイムなし… 公立中学の取り組み

神戸の“教員いじめ”は幼稚かつ酷いいじめが露呈し大問題に(写真はイメージ)

独自の取り組みを行う公立中学校は全国に(写真はイメージ)

 自由な校風が特徴の学校や、革新的な授業を行う学校といえば私立校というイメージがあるかもしれない。しかし、独自の取り組みを行う公立中学は全国に存在する。

 大分県立の大分豊府中学校は、タブレット端末と電子黒板を使った情報通信技術教育に力を入れている。同校の安田憲司副校長が言う。

「タブレット端末のカメラ機能を使って台湾にいる現地の中学生と一緒に英語を勉強するなど、国際的に活躍できる人材の育成を目指しています」

 生徒たちは端末を通して、海外の同級生たちと言葉を交わし、お互いの文化を紹介し合う。

「タブレットで情報を集めるだけでなく、自分の考えを世界に発信する力を養うことが狙いです」(安田副校長)

 奈良県奈良市立の小中一貫校である田原小中学校は、「チャイムなし」のスタイルだ。小学1年生から4年生と小学5年生から中学3年生では授業開始時間が異なるため、チャイムを廃止したのだという。

 校外学習も盛んで、豊かな自然環境を生かして田植えやりんご狩りが体験できるほか、地域の特産品であるお茶の販売やPR体験を通して“起業家教育”ができるプログラムもある。

 生徒たちの将来を見据えた取り組みは、福岡県にある春日市立春日南中学校でも中学1・2年生を対象として行われている。

「なんちゅうカレッジ」と銘打たれたこの企画では、「画像処理」や「天体観測」、「陶芸」などの講座から生徒たちが興味のあるものを選び、月に1回、その道のプロ(主に地域住民)から講義を受けられる。この講義でカメラについて学んだ生徒が高校に入って写真部に入部し、芸術系の大学に進むなど、将来を考えるきっかけになったという声もあがっているという。

※女性セブン2019年3月14日号

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