芸能

菅田将暉が泣いた 椎名桔平『3年A組』打ち上げでのスピーチ

打ち上げ会場で語られた意外なエピソード

「やばいね、先生やるとこんな気持ちになるんですね」。そう話す菅田将暉(26才)の表情は晴れ晴れとしていた。そこから彼は、涙で声を詰まらせながら、思いの丈を語った──。

 3月10日、『3年A組―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)の最終回が放送された。教師役で主演した菅田の熱演が人気を呼び、回を重ねるごとに視聴率はアップ。最終回の平均視聴率は15.4%を記録し、5週連続で番組最高記録を塗り替えた。その放送直後には動画配信サービス『Hulu』でスピンオフ編が配信され、アクセスが殺到したためか、一時つながりにくい状態になる人気ぶりだった。

 その日の放送の約1時間前、同ドラマの打ち上げが都内の東南アジア料理店で行われた。アジアンテイストの広々とした吹き抜けの店内に、スタッフ・キャストをはじめ多くの関係者が集合。

 宴の中盤、主要キャストによるスピーチが始まった。ヒロインの永野芽郁(19才)が溌剌とした挨拶を終えると、菅田が壇上に立ち、冒頭の言葉に続けてこう話し始めた。

「5~6年前、このドラマのプロデューサーに会ったとき、個人的な不平不満とかやりたいこととか、とりあえず自分の信念や哲学をいっぱいしゃべったことがあったんです。人と人がつながった時にしかない、あったかいものをテレビでやりたいということをしゃべって…」

 ここまで一気に話すと、菅田は涙をこらえるように、声を震わせ始めた。会場全体も、それまでの賑やかさが嘘のように息をのむ。菅田は「ダメだなぁほんと」と笑ってつぶやくと、かつてのもう1つの夢に触れた。

「ぼくも教師志望だったりしたんですけど、運よく、運悪く、運よくこの世界に入って教師ができなくなって。でも、このドラマを通して先生になれた。この俳優という職業は本当に無限大で何者にもなれるんです」

 そして、同ドラマを“やりたいことを素直にできる、自分にとってのドキュメンタリー”と表現し、その理由を語り始める。

「ぼくが劇中で流している涙とかは、勝手に、ただリアルに出るものなんです。それはドラマ作りとして正しいのか、3か月間悩んでいました。でも、いつも目の前には素直に反応してくれる生徒がいて、ねぎらってくれる大先輩がたがいて、自分に何ができたかわからないですけど、本当に俳優って夢があるなと思いました。俳優になってよかったなと思いました」

 そして、感無量といった面持ちで、次のように結んだ。

「クラス全員、日本中全員が見ている学園ドラマが作りたいっていうぼくの夢が叶いました。本当に皆様のおかげです…ありがとうございました!」

 ついにこらえ切れず涙を流しながら、全員への感謝の言葉で挨拶を締めくくる。

関連記事

トピックス

(写真/共同通信)
《神戸マンション刺殺》逮捕の“金髪メッシュ男”の危なすぎる正体、大手損害保険会社員・片山恵さん(24)の親族は「見当がまったくつかない」
NEWSポストセブン
列車の冷房送風口下は取り合い(写真提供/イメージマート)
《クーラーの温度設定で意見が真っ二つ》電車内で「寒暖差で体調崩すので弱冷房車」派がいる一方で、”送風口下の取り合い”を続ける汗かき男性は「なぜ”強冷房車”がないのか」と求める
NEWSポストセブン
アメリカの女子プロテニス、サーシャ・ヴィッカリー選手(時事通信フォト)
《大坂なおみとも対戦》米・現役女子プロテニス選手、成人向けSNSで過激コンテンツを販売して海外メディアが騒然…「今まで稼いだ中で一番楽に稼げるお金」
NEWSポストセブン
ジャスティン・ビーバーの“なりすまし”が高級クラブでジャックし出禁となった(X/Instagramより)
《あまりのそっくりぶりに永久出禁》ジャスティン・ビーバー(31)の“なりすまし”が高級クラブを4分27秒ジャックの顛末
NEWSポストセブン
愛用するサメリュック
《『ドッキリGP』で7か国語を披露》“ピュアすぎる”と話題の元フィギュア日本代表・高橋成美の過酷すぎる育成時代「ハードな筋トレで身長は低いまま、生理も26歳までこず」
NEWSポストセブン
「舌出し失神KO勝ち」から42年後の真実(撮影=木村盛綱/AFLO)
【追悼ハルク・ホーガン】無名のミュージシャンが「プロレスラーになりたい」と長州力を訪問 最大の転機となったアントニオ猪木との出会い
週刊ポスト
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘に関する訴訟があった(共同通信)
「オオタニは代理人を盾に…」黒塗りの訴状に記された“大谷翔平ビジネスのリアル”…ハワイ25億円別荘の訴訟騒動、前々からあった“不吉な予兆”
NEWSポストセブン
話題を集めた佳子さま着用の水玉ワンピース(写真/共同通信社)
《夏らしくてとても爽やかとSNSで絶賛》佳子さま“何年も同じ水玉ワンピースを着回し”で体現する「皇室の伝統的な精神」
週刊ポスト
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
《駆除個体は名物熊“岩尾別の母さん”》地元で評判の「大人しいクマ」が人を襲ったワケ「現場は“アリの巣が沢山出来る”ヒヤリハット地点だった」【羅臼岳ヒグマ死亡事故】
NEWSポストセブン
真美子さんが信頼を寄せる大谷翔平の代理人・ネズ・バレロ氏(時事通信)
《“訴訟でモヤモヤ”の真美子さん》スゴ腕代理人・バレロ氏に寄せる“全幅の信頼”「スイートルームにも家族で同伴」【大谷翔平のハワイ別荘訴訟騒動】
NEWSポストセブン
中居正広氏の騒動はどこに帰着するのか
《中居正広氏のトラブル事案はなぜ刑事事件にならないのか》示談内容に「刑事告訴しない」条項が盛り込まれている可能性も 示談破棄なら状況変化も
週刊ポスト