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胃酸を抑えるPPIで胃がんリスクが増してしまう落とし穴

医者が飲むのをためらう薬がある?

 どんな薬にも、必ず効能などの「メリット」と、副作用などの「デメリット」がある。その両方を天秤に掛け、患者にとってメリットのほうが大きいと判断されたときに薬が処方される。だが、その判断が必ず信頼できるとは限らない。

 そこで、病気の専門家である医師に「もし患者になったら、どの薬を飲まないか」とぶつけた──。マールクリニック横須賀院長の水野靖大医師(消化器内科)がいう。

「もし私が胃痛で医療機関を受診したとしたら、いきなりプロトンポンプ阻害薬(PPI)を処方されても飲みたくないですね」

 処方薬であるPPIは、胃酸を抑える効能がある。胃酸が逆流することで食道に炎症を引き起こす「逆流性食道炎」に処方されるケースが多い。逆流性食道炎は、炎症による胃の痛みや胸やけだけでなく、喉の痛みや長引く咳を引き起こすこともある。

 胃酸を抑えることはその治療につながるはずだが、水野医師はなぜ“いきなり処方されても飲みたくない”というのか。

「もし胃の中にピロリ菌が存在した場合、胃酸が減少した環境下では菌が活動しやすくなり、増殖を促してしまう。すると、萎縮性胃炎が進行し、胃がんのリスクが増えてしまうのです」

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