芸能

吉田拓郎、今度はのどにがん 闘病支えた妻・森下愛子

涙ながらに闘病生活を告白した吉田拓郎(時事通信フォト)

 日曜の深夜11時半からの1時間は吉田拓郎(72才)のファンにとって“聖域”だ。ニッポン放送『吉田拓郎 ラジオでナイト』(日曜午後11時30分~深夜0時30分)は現在、吉田の肉声が聴ける唯一のラジオ番組として、ファンの間で根強い人気を誇っている。

 3月24日の深夜も吉田はハツラツとした声で、7月に開催されるニッポン放送の開局65周年イベントで、約2年ぶりのコンサートを開くことを表明し、ファンを喜ばせた。だが、放送の後半になるとその明るい声は急に改まった重い口調に変わる。

《話したいのは、ぼくがいろいろな病と闘ってきたことについてなんです…》

 それはあまりにも唐突な「がん闘病」の告白だった。

《これは初めてお話ししますが、2014年にぼくののどの声帯に白板症という異物が発見されたんです。(中略)その異物を取って調べたところ、がんがまた発見され、Wパンチを受けてしまいました》

《のどに放射線を当てる放射線治療が2か月間始まりました。治療が終わってから数か月間は放射線の後遺症が残りまして、大変な苦痛を味わうことになって…約半年間、苦痛の日々が続きました。ぼくはその時“もう歌えない”というふうに思いました》

 吉田は長きにわたって病と闘い続けてきた。2003年には肺がんが見つかり、肺の3分の1を切除。手術は成功したものの、歌手にとって大切な肺活量が大幅に落ちてしまった。それでも吉田はボイストレーニングなどさまざまなリハビリに励み、ツアーに復帰できるまでに回復した。

 2007年には《更年期障害、ストレス、うつ病への入り口》とブログで告白し、ツアー後半をキャンセル。2009年のツアーも慢性気管支炎で中止を余儀なくされた。その間、吉田を支え続けたのが、1986年に再々婚した森下愛子(60才)だった。

「2003年の肺がん闘病の時は、病院に泊まり込んで拓郎さんを看病し、自宅に戻ってからも、歩行訓練など過酷なリハビリを続ける拓郎さんを励まし、支え続けました。拓郎さんが原因不明の体調不良に悩まされていた時期は、ツアーに向けて頑張っている拓郎さんをサポートするため、芸能活動をセーブしました。

 実はこの頃、愛子さんのお母さんも倒れ介護施設に入っていました。彼女は夫の看病と母の介護を同時にやっていたのです」(吉田の知人)

 そして、今回初めて明かしたのどのがん闘病を支えたのも、やはり森下だ。

 冒頭のラジオ番組で、そのことを語ろうとした時、吉田は涙で声を詰まらせた。

関連キーワード

関連記事

トピックス

運転席に座る広末涼子容疑者
《事故後初の肉声》広末涼子、「ご心配をおかけしました」騒動を音声配信で謝罪 主婦業に励む近況伝える
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン
鶴保庸介氏の失言は和歌山選挙区の自民党候補・二階伸康氏にも逆風か
「二階一族を全滅させる戦い」との声も…鶴保庸介氏「運がいいことに能登で地震」発言も攻撃材料になる和歌山選挙区「一族郎党、根こそぎ潰す」戦国時代のような様相に
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏に「自民入りもあり得るか」聞いた
【国民民主・公認取り消しの余波】無所属・山尾志桜里氏 自民党の“後追い公認”めぐる記者の直撃に「アプローチはない。応援に来てほしいくらい」
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《普通の大学生として過ごす等身大の姿》悠仁さまが筑波大キャンパス生活で選んだ“人気ブランドのシューズ”ロゴ入りでも気にせず着用
週刊ポスト
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
遠野なぎこさん(享年45)、3度の離婚を経て苦悩していた“パートナー探し”…それでも出会った「“ママ”でいられる存在」
NEWSポストセブン
レッドカーペットに登壇した大谷夫妻(時事通信フォト)
《産後“ファッション迷子期”を見事クリア》大谷翔平・真美子さん夫妻のレッドカーペットスタイルを専門家激賞「横顔も後ろ姿も流れるように美しいシルエット」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 石破政権が全国自治体にバラ撒いた2000億円ほか
「週刊ポスト」本日発売! 石破政権が全国自治体にバラ撒いた2000億円ほか
NEWSポストセブン