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更年期症状と思い込むことで「重病のサイン」見落とす危険性

更年期障害に似た症状で別の大病の可能性も(写真/アフロ)

 ちょっとした体の変化が、重病のサインとなっていることもあるという。たとえば「むくみ」。女性の場合、更年期障害の症状としてむくみが出る場合が多いが、心不全、腎不全、肝硬変が原因のこともある。急にむくみが出た時は、一度病院に行っておきたいところだ。

 むくみに加え、頭痛やめまい、うつ、吐き気、便秘、下痢、ドライマウスなど更年期障害の症状は200種類を超えるといわれている。そのため、何か不調を感じても「更年期症状だ」と思い込み、病気のサインを見逃しやすくなる。小倉記念病院循環器内科主任部長の安藤献児さんが言う。

「脳出血の兆候である顔のほてりは、更年期の代表的な症状の『ホットフラッシュ』と見分けがつきづらい。ほてりや発汗だけでなく、血圧も急上昇したら危険なサインと知っておいてほしい」

 医療の知識がある医療ジャーナリストの市川純子さんでさえ、「更年期だから」と兆候を見過ごした経験があるという。

「10年間ずっと胃に不調があったのですが、胃カメラで検査しても何もなく、更年期でもよくある症状だと思っていた。痛みもなかったため、そのままにしていたのですが、ある日突然、胃に激痛が走って、救急搬送されたのです」(市川さん)

 この時ようやく、自分が胆石であったことがわかった。

※女性セブン2019年4月11日号

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