国公立大医学部志望者にスベリ止めはないと言われる。それは学費の問題だ。

 初年度納入金が国立大では標準額で81万7800円だが、大学通信によれば、私立大では平均で738万にもなる。およそ国公立大の9倍で、6年間で3000万円を超える。この差を考えると、国公立大志望者が私立大を併願するのが難しいことになる。

 今後も国公立大医学部人気は衰えそうもない。東大は地方からの受験生を増やそうと躍起だが、地元国公立大の医学部に地方の優秀な受験生が進学する限り、なかなか思い通りにいきそうもない。

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