一方で、サブマリンは股関節や膝への負担が大きい。私も現役晩年は、腰や膝が言うことを聞いてくれませんでした。しかし高橋は、股関節も非常に柔らかく、可動域が広い。恵まれた柔軟性を持っているので、このままケガなく投げ続けられれば、先発として長く勝ち星を重ねていけるのではないか。
他にもアンダーハンドの特性を理解して活用できていると感じる点は多い。変化球の軌道も左右にボール半個ぶん広く使えますし、低め・高めを意識して投げられる。90km台のカーブなど遅い変化球や、テンポのよさも持ち合わせています。
もう少し体幹ができてくると、球速がさらにアップし、アンダーハンドとして大きく花開くと思いますね。
※週刊ポスト2019年5月3・10日号