まず、友達と久しぶりに会ってランチをした。空の巣症候群になっていることを打ち明けると、みな共感をしてくれた上で、「悩んでいる時間がもったいないよ」と前向きな言葉をかけてくれた。
「確かに、同じ人生を歩むなら楽しい方がいい。落ち込んでいないで、がんばってみようという気になれました」
それからウオーキングを始めて体力をつけ、化粧も研究。見た目に気を使うようになった。子育てと仕事で忙しかったため、10年以上封印していた趣味の小物作りや菓子作りも再開し、ブログも復活した。次第に本来の自分を取り戻せたという。
「体が元気になると心も前向きになりました。家の中も整理してリフレッシュ」
もともと好奇心旺盛で、行動的な性格だったことが、空の巣症候群を乗り越える大きなきっかけになったようだ。
「今思えば、子育て時代は、自分に構っていませんでした。仕事が過酷な上、殺伐とした現場で、肉体的にも精神的にもいつもギリギリ…。もう少し無理せず働いていれば、体を壊すこともなかったと思います」
今はその分を取り戻して楽しめるよう、健康に気遣いながら過ごしているという。
※女性セブン2019年6月6日号