「ジャパン・デイ」で浴衣姿で歌う今井さやか
では日本のビールの売り子が、どのような経緯で人気チアグループの一員となったのか──。きっかけは、2014年10月31日~11月2日に、台湾で行なわれたラミゴとロッテの交流戦を現地観戦したことだった。
「スタンドで観戦していたら、現地の新聞に『日本からきた女性ファン』という特集で取材されたんです」(今井。以下、発言は彼女のもの)
翌日の紙面で〈北川景子似のビールの売り子がやってきた〉という見出しとともに紹介されると、一気に人気に火が付き、球場には彼女目当てのカメラ小僧も現われ、座って観戦できないほどの騒ぎになったという。
「それ以降も、プライベートで何度か観戦に来るようになったんです。チアとファンが、いっしょに応援する。お互いの距離が近い。独特の応援スタイルが楽しくて気に入りました」
この彼女の人気ぶりは、球団スタッフの耳にも届いていた。
「何度か観戦するうちに球団スタッフの方と知り合いになり『ビールの売り子をやらせてもらえませんか』と提案したんです。台湾の球場では、冷やした缶ビールを売るだけなので、日本式でやったら流行るんじゃないかと。そうしたら、『君、踊れるの?』と逆に質問されてしまって…。ダンスは習っていたと伝えたら『じゃあLamiGirlsやってみよう』と(笑い)。自分でもビックリです。球団からすぐに、100曲以上の応援歌の動画が送られてきて、ダンスをすべて覚えるのが大変でした」