「できるだけ詳細に書き、預貯金はすべての銀行名、支店名、口座番号を記し、有価証券は銘柄ごとに株数や証券口座名を記します。クレジットの借り入れや個人間の借金、連帯保証など、『負の遺産』も包み隠さず記しておかないと、遺産相続時に遺族に大変な面倒が発生しかねません」
さらに、遺言書を作成する際は、相続人全員が集まり会議を開くことが理想だ。
「相続人に財産目録を見せ、全員が内容を共有し遺言書を書くことが望ましい。また『長男には500万円』などと金額は具体的に書く。とはいえ、自筆証書遺言は素人が書くと瑕疵(かし)が生じて後のトラブルの種になりやすいので、司法書士などプロのアドバイスを受けることを勧めます」
※週刊ポスト2019年6月14日号