主な豊胸手術の種類
「マンモグラフィーで撮影しても豊胸手術で挿入したバッグとがん腫瘍が重なってしまい、がんを見落とすリスクがあります」(富永さん)
医療経済ジャーナリストの室井一辰さんはこう話す。
「2018年に米国のジョンズ・ホプキンズ大学がマンモグラフィーで乳がんが見つかった人を調べたところ、豊胸手術をしていない群のうち、マンモグラフィーで発見された人は90.7%でしたが、豊胸手術をしていた群は77.8%と低くなりました」
2013年にカナダの疫学者らが行った調査でも、豊胸手術をした女性は乳がんの発見が後期まで遅れるリスクが26%ほど高かった。つまり、豊胸手術そのものが原因で乳がんが発症するわけではないが、術後は乳がんを検査する機会が減ってしまい、また、豊胸によってできたしこりが乳がんを見つけにくくするため、たとえ検査ができても見落とされるリスクがある。
※女性セブン2019年8月1日号