国内

室井佑月も告白、豊胸手術が乳がん発見遅らせるリスクも

豊胸したのは「若気の至り」と話す

「闘うという気持ちはない。がんになったから、逆にいいこともあるだろうと思うので、馬券か宝くじを買いたい」

 乳がんを患ったことをスポーツニッポン(7月10日付)の取材に告白したのは、作家でタレントの室井佑月(49才)。

 7月初旬に右胸に違和感が生じたという。触ってみるとしこりがあり、病院へ。ステージIの乳がんでリンパ節には転移していなかった。8月9日に右乳房の一部を摘出する手術を受ける予定だ。

「室井さんは糖尿病持ちのため3か月に1度の血液検査を受けていたものの、乳がんの検査であるマンモグラフィーは受けていませんでした。その理由について彼女は『若い頃に豊胸手術をして、乳房の下に生理食塩水を入れたから、検査が受けられなかった』と明かしたのです」(スポーツ紙記者)

 この告白が、医療関係者の間で議論を呼んでいる。

「実は豊胸手術が原因で乳がんになったという話は珍しくありません。豊胸手術と乳がんに直接の因果があるかは難しいところですが、豊胸したことがバレたくなくて検査を受けなかったという人は本当に多い。それが原因で命を落としたかたもいます。今回、室井さんが豊胸手術を受けていたことを告白してくれたことで、この流れに歯止めがかかればいいのですが…」(医療関係者)

 室井が受けたのは、生理食塩水の入ったバッグを胸部に挿入してバストアップさせる豊胸手術だ。

 乳がん検診では、視触診、超音波検査、そして乳房専用のX線撮影をするマンモグラフィーの3種類が一般的だ。このうち、検診により死亡率減少の確証が得られているのは、マンモグラフィーのみである。注意すべきは、豊胸したらマンモグラフィーを受けられないケースが多いこと。

 乳がん検診を管理する「日本乳がん検診精度管理中央機構」は、豊胸手術実施者へのマンモグラフィーを原則として禁止している。ベルーガクリニック院長の富永祐司さんが指摘する。

「マンモグラフィーは乳房を強く圧迫するため、豊胸手術の際に胸部に挿入したバッグが破裂する恐れがあるので、禁止されています。ただ、乳がんなどの疑いがあり、検診ではなく診察となる場合は、各医師の判断に委ねられます。なかには破損リスクを恐れて、豊胸手術をした患者にマンモグラフィーを実施しない医師もいます」

 また豊胸手術後にマンモグラフィーを受けたとしても、「見逃しリスク」が生じる。

関連記事

トピックス

球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン