政治のプロが選ぶ「総理になってほしかった政治家」
そして、自民党と戦って2度の政権交代を実現させた小沢一郎氏が1位の安倍晋太郎氏に次いで2位にランクインした。政治学者の中北浩爾・一橋大学教授が語る。
「この30年の間の政治は小沢、小泉(純一郎)、安倍(晋三)で回しています。政治を動かす力と実績があるのはこの3人だった。小泉、安倍は総理になっていますから、残るのは小沢氏だけです。民主党政権になったとき小沢総理だったら、あんなバラバラな酷い政権にならなかった可能性は十分考えられます。
小沢氏の政治力というのは、政策立案能力だけでなく、党や役所の組織を締め付けて政治を動かす、変える能力があるということです。だからこそ自民党も、野党の中では小沢氏だけは怖がっている。そういう唯一の存在だと思います」
愛知大学教授の後房雄氏もこういう。
「民主党政権が小沢総理だったらこの国の2大政党制も少しは成熟し、日本の政治史が変わるターニングポイントになったと思う」
総理になってほしかった政治家は誰?
※週刊ポスト2019年7月19・26日号