木下さんも大興奮
妖怪博物館の魅力は過去の資料だけではない。常設の「チームラボ妖怪遊園地」の先端技術を駆使した体験設備も楽しい。
「見るだけでなく、妖怪と一緒に遊べるのがいいですね。自分が紙に描いた妖怪が大スクリーンの中で動くのも面白かったです。妖怪と撮影できる妖怪カメラで『稲生物怪録』の世界の中に自分が入れたのも嬉しかったです。大人も子供も楽しめ、リピーターが増えているのも頷けます」(木下さん)
夏は妖怪や怪談の季節。9月17日まで夏休み企画展「かわいいかわいい妖怪展」を企画展示室で開催中だ。この夏、妖怪ファンがさらに増殖することは間違いない。
「白蔵主土人形」
31cm×2100cmの「(仮称)稲生物怪録絵巻」
「付喪神絵巻」を覗き込む
「神戸人形」
「河童図羽織」
「妖怪立像 妖怪座像」
「大新板ばけものず(づ)くし」
「百足凧(むかでいか)」のマネをして1枚
◆きのした・まさみ/1987年生まれ、福岡県出身。妖怪文化研究家。奈良女子大学大学院で「鬼」の研究に打ち込む。卒業後、奈良日日新聞社に記者として入社。2015年独立。現在、「奈良妖怪新聞」(月刊電子新聞)を発行するほか、講演やトークイベントなどでも活躍。著書『すごいぜ!! 日本妖怪びっくり図鑑』(辰巳出版)を7月31日に刊行予定。
撮影■内海裕之
※週刊ポスト2019年8月2日号