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2019.07.28 16:00  女性セブン

認知症の女性 鏡の前に立つことでおしゃれを思い出す

「着るものなんて、なんでもいいわよ…」と、もう寝支度を始めていた母は面倒くさそうに言ったが、私はできるだけ派手で明るい色の服を見つくろって、半ば強引に鏡の前に立たせた母に当てて見せた。

「ほ~ら、おしゃれ! 明日晴れるといいね」

 私も服を選ぶうちに、なんだか自分が行くような気になってウキウキと声をかけると、母も“その気になった”目で鏡に笑いかけていた。

 選んだ服と、下着や靴下まですべてハンガーにセットし、私が帰った後、母が忘れて片づけないように「遠足に着て行く!」と張り紙をした。これで完璧だ!

 数日後、散歩イベントの写真を見ると、私が選んだ通りの服装で楽しそうにニコニコ笑う母が。よく見ると、その服によく似合うネックレスも自分で選んで着けていた。

「楽しんだんだな」と、うれしくなった。

※女性セブン2019年8月8日号

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