国内

「11月解散、12月総選挙」は五輪前の最後のチャンス

解散シナリオが練られている(AFP=時事)

 いまから3か月半後、大嘗祭を終えた11月下旬に衆参の憲法審査会では、国民投票法改正案の審議に大きな変化が起きる。

 野党共闘の一角が崩れ、国民民主党が「審議に応じる」姿勢に転じるのだ。立憲民主党、共産党、れいわ新選組は「徹底抗戦」を叫ぶが、安倍晋三首相はそのタイミングを見逃さない。

「野党が議論にも応じないというなら国民に信を問う」と、改憲議論を進めることを前面に押し立てて解散・総選挙に踏み切る―─。官邸内で練られている「11月解散」のシナリオだ。

 すでに布石は打たれている。参院選直後、安倍首相が「国民民主党の中には憲法改正の議論はしていこうという人たちがいる。積極的に呼びかけていくべきだ」と秋波を送ると、国民民主党の玉木雄一郎・代表はネット番組でこう応じた。

「私は生まれ変わった。われわれとしても憲法改正議論を進めていくし、首相にもぶつける。最終的には党首と党首として話をしたい」

 玉木氏は同番組で、安倍首相の関与が追及されたモリカケ問題(森友学園・加計学園問題)に国会審議の時間を費やしたことについて、「本当に反省しなければいけないと思います。国民にお詫びを申し上げたい」とまで言い切った。同党の中堅議員が語る。

「玉木代表の発言を立憲民主は“裏切りだ”と憤っているようだが、憲法議論を進めることと国民投票法の改正はわが党の参院選公約だ。代表の言っていることは正しい。党内でも憲法改正議論に反対なのはごく一部しかいない」

関連キーワード

関連記事

トピックス

司忍組長も姿を見せた事始め式に密着した
《山口組「事始め」に異変》緊迫の恒例行事で「高山若頭の姿見えない…!」館内からは女性の声が聞こえ…納会では恒例のカラオケ大会も
NEWSポストセブン
M-1での復帰は見送りとなった松本(時事通信フォト)
《松本人志が出演見送りのM-1》今年の審査員は“中堅芸人”大量増へ 初選出された「注目の2人」
NEWSポストセブン
浩子被告の顔写真すら報じられていない
田村瑠奈被告(30)が抱えていた“身体改造”願望「スネークタンにしたい」「タトゥーを入れたい」母親の困惑【ススキノ首切断事件】
NEWSポストセブン
「好きな女性アナウンサーランキング2024」でTBS初の1位に輝いた田村真子アナ(田村真子のInstagramより)
《好きな女性アナにランクイン》田村真子、江藤愛の2トップに若手も続々成長!なぜTBS女性アナは令和に躍進したのか
NEWSポストセブン
原英莉花(時事通信フォト)
女子ゴルフ・原英莉花「米ツアー最終予選落ち」で来季は“マイナー”挑戦も 成否の鍵は「師匠・ジャンボ尾崎の宿題」
NEWSポストセブン
筑波大学・生命環境学群の生物学類に推薦入試で合格したことがわかった悠仁さま(時事通信フォト)
《筑波大キャンパスに早くも異変》悠仁さま推薦合格、学生宿舎の「大規模なリニューアル計画」が進行中
NEWSポストセブン
筒香が独占インタビューに応じ、日本復帰1年目を語った(撮影/藤岡雅樹)
「シーズン中は成績低迷で眠れず、食欲も減った」DeNA筒香嘉智が明かす“26年ぶり日本一”の舞台裏 「嫌われ者になることを恐れない強い組織になった」
NEWSポストセブン
陛下と共に、三笠宮さまと百合子さまの俳句集を読まれた雅子さま。「お孫さんのことをお詠みになったのかしら、かわいらしい句ですね」と話された(2024年12月、東京・千代田区。写真/宮内庁提供)
【61才の誕生日の決意】皇后雅子さま、また1つ歳を重ねられて「これからも国民の皆様の幸せを祈りながら…」 陛下と微笑む姿
女性セブン
『世界の果てまでイッテQ!』に「ヴィンテージ武井」として出演していた芸人の武井俊祐さん
《消えた『イッテQ』芸人が告白》「数年間は番組を見られなかった」手越復帰に涙した理由、引退覚悟のオーディションで掴んだ“準レギュラー”
NEWSポストセブン
10月1日、ススキノ事件の第4回公判が行われた
「激しいプレイを想像するかもしれませんが…」田村瑠奈被告(30)の母親が語る“父娘でのSMプレイ”の全貌【ススキノ首切断事件】
NEWSポストセブン
12月6日に急逝した中山美穂さん
《追悼》中山美穂さん、芸能界きっての酒豪だった 妹・中山忍と通っていた焼肉店店主は「健康に気を使われていて、野菜もまんべんなく召し上がっていた」
女性セブン
六代目山口組の司忍組長。今年刊行された「山口組新報」では82歳の誕生日を祝う記事が掲載されていた
《山口組の「事始め式」》定番のカラオケで歌う曲は…平成最大の“ラブソング”を熱唱、昭和歌謡ばかりじゃないヤクザの「気になるセットリスト」
NEWSポストセブン