元来、在日は国家を越境してきた存在、いわば『越境人』です。それがすなわち、在日の強みではないかと思うのです。海を越え、国を越えるくらいの気持ちで挑んでこそ、半島の安寧に寄与できるのだと思います。
私の半生は近いうちに自叙伝として出版されます。3年間をかけて綴ったその本の中では、私と交わった数多くの政財界の人々が実名で登場します。謎として封印された経済事件について、当事者であった私なりの真相を明らかにするとともに、私という一人の在日の記録を読んでいただきたいと願っています」
※週刊ポスト2019年8月16・23日号