陳少将はデモが激しくなりつつある6月中旬、香港駐留軍本部でアメリカのデビッド・ヘルビー第一国防次席次官補(インド太平洋安全保障担当)と会談した際、「中国軍の駐留部隊は香港の問題に干渉しない」と明言した。今回の発言は事実上、前言を撤回し、香港駐留部隊の出動の可能性を肯定するものだけに、中国共産党指導部の意向を受けたものとの見方が強まっている。
これに対して、ポンペイオ米国務長官はバンコクで王毅中国外相と会談し、「香港の民衆は中国政府が彼らの要求を受け入れてくれることを希望している。このため、われわれも中国政府が香港市民の声を聞いてくれることを期待している」と指摘しており、香港での軍事介入の動きを強く牽制している。