国内

便利な「調味酢」 摂れば摂るほど糖尿病のリスク高まる

体に良いお酢とは

どんなお酢が体にいいのか

 健康リスクが指摘されることも多い食品添加物だが、食卓でおなじみの調味料にも使われている。夏バテ解消にも効果的な「酢」も選び方によっては逆効果だという。

 まず、酢は「醸造酢」と「合成酢」に大別される。「醸造酢」は、「酢酸菌」という微生物の働きを利用して、米や麦、果物などを発酵させて造られている。健康にも効果的で、毎日スプーン1杯で血糖値低下などが望めるという。

 一方、「合成酢」は、酢酸を水で薄めて人工甘味料や酸味料、化学調味料などの食品添加物を加えたもの。発酵や熟成を経ていないため、醸造酢のような健康効果が望めないどころか、健康にはマイナスだ。

 医学博士で、黒酢に詳しい“黒酢博士”こと中山貞男さんが言う。

「合成酢は大量に作ることができて安価なのが特徴。以前はラーメン店のテーブルなどにも置かれていましたが、最近はほとんど製造されなくなりました」

 しかし、「合成酢」に代わる酢として、現在は「調味酢」が多く出回っている。

「調味酢」は、すでに味つけされている酢で、調理の手間が省けるのがメリットだが薬食フードライフ研究家の沢木みずほさんは難色を示す。

「醸造酢に果糖ブドウ糖液糖や添加物を加えて味を調整しているもので、本来の“酢”とはかけ離れた別物です。果糖ブドウ糖液糖は血糖値の急上昇を引き起こすため、便利だからと調味酢に頼り続けていると、糖尿病になるリスクが高まります」

 調味酢は「加工酢」とも呼ばれ、昨今流行りのさまざまな調味料がブレンドされたもののほか、ポン酢やすし酢なども該当する。原材料表示に、「米」や「りんご」などの原材料以外の食品や添加物が書いてある場合は、ほぼ調味酢といっていい。

 一方、専門家たちが健康にいいとすすめるのは「黒酢」だ。中山さんが言う。

関連キーワード

関連記事

トピックス

どんな役柄でも見事に演じきることで定評がある芳根京子(2020年、映画『記憶屋』のイベント)
《ヘソ出し白Tで颯爽と》女優・芳根京子、乃木坂46のライブをお忍び鑑賞 ファンを虜にした「ライブ中の一幕」
NEWSポストセブン
相川七瀬と次男の凛生君
《芸能界めざす息子への思い》「努力しないなら応援しない」離婚告白の相川七瀬がジュノンボーイ挑戦の次男に明かした「仕事がなかった」冬の時代
NEWSポストセブン
俳優の松田翔太、妻でモデルの秋元梢(右/時事通信フォト)
《松田龍平、翔太兄弟夫婦がタイでバカンス目撃撮》秋元梢が甥っ子を優しく見守り…ファミリーが交流した「初のフォーショット」
NEWSポストセブン
世界が驚嘆した大番狂わせ(写真/AFLO)
ラグビー日本代表「ブライトンの奇跡」から10年 名将エディー・ジョーンズが語る世界を驚かせた偉業と現状「リーチマイケルたちが取り戻した“日本の誇り”を引き継いでいく」
週刊ポスト
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《即完売》佳子さま、着用した2750円イヤリングのメーカーが当日の「トータルコーディネート」に感激
NEWSポストセブン
国連大学50周年記念式典に出席された天皇皇后両陛下(2025年9月18日、撮影/JMPA)
《国連大学50周年記念式典》皇后雅子さまが見せられたマスタードイエローの“サステナブルファッション” 沖縄ご訪問や園遊会でお召しの一着をお選びに 
NEWSポストセブン
豪雨被害のため、M-1出場を断念した森智広市長 (左/時事通信フォト、右/読者提供)
《森智広市長 M-1出場断念の舞台裏》「商店街の道の下から水がゴボゴボと…」三重・四日市を襲った記録的豪雨で地下駐車場が水没、高級車ふくむ274台が被害
NEWSポストセブン
「決意のSNS投稿」をした滝川クリステル(時事通信フォト)
滝川クリステル「決意のSNS投稿」に見る“ファーストレディ”への準備 小泉進次郎氏の「誹謗中傷について規制を強化する考え」を後押しする覚悟か
週刊ポスト
アニメではカバオくんなど複数のキャラクターの声を担当する山寺宏一(写真提供/NHK)
【『あんぱん』最終回へ】「声優生活40年のご褒美」山寺宏一が“やなせ先生の恩師役”を演じて感じた、ジャムおじさんとして「新しい顔だよ」と言える喜び
週刊ポスト
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト