「朝食を抜いて、長時間空腹状態が続くと、次に食べた時に血糖値が急上昇します。そうすると、血糖値を下げるため『インスリン』というホルモンが出すぎてしまい、メタボリック症候群になりやすくなるのです。

 メタボになると体に負荷がかかって脂肪がつきやすくなり、次第に動脈硬化が進行し、心筋梗塞・脳梗塞などの心臓血管疾患を発症するとされています」(佐々木さん)

 1日2食の場合でも、朝はなるべく食べて、朝晩の2食摂るのがおすすめという。

「座りすぎ」も注意が必要だ。早稲田大学スポーツ科学学術院教授の岡浩一朗さんが解説する。

「2012年、運動していたとしても、1日に座っている時間が4時間未満の人に比べ、11時間以上座っている人の死亡率は40%も高かったという豪シドニー大学の研究が衝撃を呼びました。

 ここで注意したいのは、この死亡率の上昇は、『運動不足』ではなく、あくまで『座りすぎ』によるものであるということ。対策のために運動すればいい、と思いがちですが、それだけでは充分な解決策になりません。30分に1回は立ち上がり、コピーを取ったりトイレに行ったりして、とにかく座り続けず体を動かすことです」

 特に日本の高齢女性は、座りすぎで「サルコペニア」という筋肉がどんどん減少する状態になりやすいという。筋肉量は健康寿命にも影響するため、注意しておきたい。

※女性セブン2019年9月12日号

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