写真左から営業本部企画部の曽根田直基部長、菊池祐二氏

◆茹でたてのような食感のヒミツ

 そして、味と食感である。実際に食べてみると、茹でていないにもかかわらず、麺の食感はモチモチとした弾力で、コシもある。でんぷんは老化すると、ボソボソした硬モロい歯ごたえになり、あまり美味しくなくなってしまうのが通常だが、なぜ味のキープが可能なのか。

「工場で製造した後にお客様の口に届くまで、火を通さなくても茹でた後の状態を維持させる、独自技術を使っています。細かくは言えませんが、こだわりぬいた専用の原料を使い、さらに配合技術と製造技術を組み合わせています。

 炊き立てのお米はふっくらしているけど、時間がたつとカチカチになりますよね。これが数日経って冷めても変わらない食感を保っているとイメージしてください」(曽根田部長)

 原料へのこだわりも強い。

「たとえばそばですと、絹挽きそば粉を4割使っています。便利なだけでは選んでもらえません。どこよりも美味しいと思ってもらいたいんです」(菊池氏)

◆かつて「春夏」に麺は売れなかった

「手軽さ」「保存性」「味と食感」の3方面でこだわり抜く流水麺だが、人気を確立するまでには紆余曲折があったという。

 元々、麺業界の需要のピークは秋冬だ。茹でうどん、茹でそば、ラーメンなど、茹でて食べる温かい麺類が主力だったためだ。30年前の開発当時、春夏の売上をどうにか伸ばそうと画策して編み出したのが、流水麺だった。

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