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Instagramに流れる医療情報を盲信すべきではない理由

ググるよりもインスタで検索する人が増えている

ググるよりもインスタで検索する人が増えている

 ネットでの調べものと言えば検索エンジンのGoogleで調べる「ググる」が一般的だった。ところが、広告ばかり検索上位になる、検索結果が多すぎて分からなくなるなどの理由から、次第にSNSで検索をする人が増えている。女性ユーザーに人気が高いInstagramでは気になる言葉にハッシュタグ(#)をつけて検索するのが一般的だが、その検索結果が極端なこともある。例えば、「#ワクチン」と検索すると、「#ワクチン反対」「#ワクチン副作用」「#ワクチンの危険性」などが並び、投稿には、ワクチンの危険性や不要をうたう主張が多数見つかる状態だ。なぜこのような状態となっているのか。SNSの最新事情に詳しいITジャーナリストの高橋暁子さんが、Instagramにおける医療情報の得方について解説する。

 * * *
 最近の若いママたちには、LINEとInstagramしか使わないという人が増えている。情報を調べるときにもInstagramで検索するという人は多い。

 子どもに乳児湿疹が出て不安になったある20代のママは、Instagramで検索。検索しているうちにどんどん不安になり、アトピーの原因やステロイドのリスクまで調べるようになっていたそうだ。

「夫に相談することで落ち着けましたが、もし一人だったら極端な行動に走っていたかも」という。「調べれば調べるほど怖い情報が見つかって、湿疹は自分のせいかもと思ってしまって」。その後、お子さんの湿疹が落ち着いたことで冷静になれたという。このような話は、けして例外的なことではない。

◆Instagramに並ぶ極端な文章

 Instagramには、標準ではない医療情報が溢れている。たとえば、「#自然派ママ」「#自然派育児」「#アトピー」「#乳児湿疹」などがついた投稿を見ていくと、「水道水は安全ではない」「果糖はコカイン並みに危険」「シャンプーやボディソープは経皮毒」などの極端な文章が並んでいる。

「ワクチンは有害だから子どもに摂取させてはいけない」という考えの投稿も少なくない。あるアカウントは「水銀やホルマリンが含まれている」などとワクチンの有害さを熱烈に語った上、「全国の方に正しい知識を伝えている」「相談や質問があればメッセージを」と結んでいる。

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