ライフ

俳優・岡本信人が「先生であり、おふくろであり」と語る存在

岡本信人が恩師について語る

 映画史・時代劇研究家の春日太一氏がつづった週刊ポスト連載『役者は言葉でできている』。今回は、俳優の岡本信人が恩人について語る言葉をお届けする。

 * * *
 岡本信人は一九六一年、十三歳の時に「劇団ひまわり」に入団し、役者としてのキャリアをスタートさせている。

「私は山口県の萩で小学生時代を過ごして、最後六年の時に横浜に行きまして、中学二年で東京へ。そうやって環境が変わっていくことに田舎者としては戸惑いまして。野生の少年のようだったのがだんだんと元気がなくなっていったのを、父が心配したんでしょう。それで『劇団を受けてこい』って。

 私も居場所がなかったので、とりあえず飛び込んだんです。

 別に芝居が好きというわけではなかったのですが、発声練習で外郎売というのをやりまして、これのリズム感が面白くて口ずさんでいるうちに、だんだんと劇団で顔見知りも増えて、内向的な性格だったのが変わっていったんですよ。

 日活の撮影所に映画のエキストラで行ったら食堂に石原裕次郎さんがいたり。そんなこともあって、現場に行くのが楽しくなりました。

 ですから、演技はいつの間にか身に付いた──というのがあると思います。テレビドラマの出演もオーディションで選ばれているので、『このやり方でいいんだな』という自信もあったのかもしれません」

 六八年に始まるテレビドラマ『肝っ玉かあさん』(TBS)では物語の舞台となる蕎麦屋の出前持ち役を演じた。

関連記事

トピックス

岸信夫元防衛相の長男・信千世氏(写真/共同通信社)
《世襲候補の“裏金相続”問題》岸信夫元防衛相の長男・信千世氏、二階俊博元幹事長の後継者 次期総選挙にも大きな影響
週刊ポスト
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
女優業のほか、YouTuberとしての活動にも精を出す川口春奈
女優業快調の川口春奈はYouTubeも大人気 「一人ラーメン」に続いて「サウナ動画」もヒット
週刊ポスト
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
女性セブン
今回のドラマは篠原涼子にとっても正念場だという(時事通信フォト)
【代表作が10年近く出ていない】篠原涼子、新ドラマ『イップス』の現場は和気藹々でも心中は…評価次第では今後のオファーに影響も
週刊ポスト
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
韓国2泊3日プチ整形&エステ旅をレポート
【韓国2泊3日プチ整形&エステ旅】54才主婦が体験「たるみ、しわ、ほうれい線」肌トラブルは解消されたのか
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン